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スポーツライター戸塚啓が振り返る取材ノートの記憶:大迫勇也(ケルン)


たくさんの思いが、胸に去来している。それなのに、すぐに言葉が出てこない。「ブラジル・ワールドカップはどんな大会だったか?」という質問を受けた大迫勇也は、足元に視線を落とした。



自分の気持を表す言葉は、いくらでも思い浮かぶ。だが、自分のすべてを言い当てる言葉は、なかなか見つからない。
2014年6月25日の大迫勇也は、抑制的に唸ることしかできなかった。



【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!
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